御嶽神社への山道を車で登っていると、ふいに目に飛び込んでくる目のオブジェ。最初は交通違反を見張る目的か、つげ義春のねじ式かと思いましたが、参拝してみると納得の理由が有りました。
木曽御嶽山の五合目に位置する八海山神社は、眼病平癒にご利益の有る神社。境内の御神水で目を洗うと眼の病に効果があると伝えられており、つまりこのオブジェは熱心な氏子さんたちからの奉納物だったのですね。
同じく境内に有る水神の八大龍王尊。キングギドラの幼体って感じですが、カッコいいなあ。ちなみに八海山の『八海』は、仏法の守護神である八大龍王が住んでいた湖に由来するそう(諸説アリ)。
で、八海山といえば新潟の山であり端麗辛口の旨い日本酒ですが、なぜ長野の山中に有るの?という疑問が。理由は、木曽御嶽山の大瀧口を開いた普寛行者が後に新潟の八海山登拝道も開いたので、ここにも八海山神社を作っちゃった(この辺りの地名も八海山になりました)、との事でした。
神社の道沿いには木曽信仰のシンボルである霊神碑がそこかしこに有り、信仰の有無に関わらず厳粛な気持ちにさせられます。
以上、神社の霊験よりも個性的なオブジェや由来が気になってしまう八海山神社でした。私のドライアイが治ったらまたお礼をしに行きます。
所在地 長野県木曽郡王滝村八海山 八海山神社
TEL 0264-48-2692
駐車場 有り 数台
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