東京都中野区中央にある塔山庚申塔、通称『塔山の石棒さま』を参拝してきました。
『塔山の石棒さま』は、山手通りと青梅街道が交わる辺り、中野坂上駅から徒歩3分ほどの路地にある小さな祠の中にいらっしゃいます。
こちらが『塔山の石棒さま』のお姿です。元々は山手通りと青梅街道の旧道が交差するあたりに建っていたようですが、昭和20年の太平洋戦争時の爆撃で、哀れバラバラになってしまいました。それを不憫に思った地元の人々が破片を集めてセメントで固めて改修され、今の石の棒のような姿になり、『石棒さま』と呼ばれて親しまれています。
※今も地名の残る『塔山』は近隣の中野宝仙寺にあった三重塔に由来しますが、同じく空襲で消失しています
資料によると元々は一般的な青面金剛の形(いわゆる不動明王っぽい姿)でしたが、改修後の姿にその面影は見られません。いかに凄まじい爆撃であったが偲ばれる、戦争遺産や平和史跡と言える神様ですね。
祠はキレイにお掃除され、『塔山の石棒さま』が今も地元で愛されていることが分かります。猛暑のおり石棒様も暑かろうと、僭越ながら私も、柄杓で一杯水をかけさせて頂きました。いつまでもこの地で、健やかに有り続けて頂きたいと願って。
で、ひとつ白状しますが、最初このお姿を見たときに、このブログでいくつか紹介している性の神様の一種だと誤解しておりました。こんな感動的な物語があったとはいざ知らず、チンコ扱いしてしまってすみませんでした!
以上、東京都中野区『塔山の石棒さま』のレポートでした。
住所 東京都中野区中央1-41-1
駐車場 駐車場はありません。東京メトロ丸ノ内線 / 都営地下鉄大江戸線 中野坂上駅の利用が便利です
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