島根県出雲市大社町、日御碕(ひのみさき)に、経島(ふみしま)という島が有ります。日御碕神社の神域につき立ち入り禁止となっており、ウミネコの繁殖で島自体が天然記念物に指定されております。
鳥居というのはそれだけで不思議を感じさせるシンボルですが、こういうカタチでぽつんと島の上に有ると、一層不思議感をかきたてられます。しかも絶壁の島、到達出来ない神域ということで効果倍増。何とも言えない寂寥感も有りますね。
ちなみに経島の由来は、柱状節理が経本を積み重ねたように見えることからと言われます。もう少し近寄ってみないと分からないですね。。
外敵がいないのでウミネコが我が物顔で島を飛び交い、糞で岩肌が筋状に白くなっています。ちなみに漁師にとってウミネコは魚群の位置を知らせる縁起物。繁殖期の糞を受けると運(ウン)気が上がるとすら言われているので、この地でウミネコは糞共々大切にされている模様です。
福井県の越前海岸に、同じく海鳥の営巣地で『鳥糞岩』というそのまんまのネーミングの景勝地がありますが、海の青と鳥のフンの白のコントラストが美しいようで一度行ってみたいと思っています。あと、オセアニアの島国ナウル共和国はサンゴ礁の上に堆積したアホウドリの糞の化石で出来た島として有名ですが、20世紀あたりまで鳥の糞の化石から採掘されたリン鉱石の輸出で大いに島が潤いました。リン鉱石の用途は農業に欠かせない肥料でしたので、世界の農業にとって鳥の糞は著しい恩恵をもたらせたわけです。鳥の糞侮りがたし!・・長い脱線の上に糞の話ばっか。。
そして日御碕でもうひとつ紹介したいのが、神社参道の懐かしいお土産屋さんたちです。(7年くらい前の訪問なので現存しているかは不明)
私の大好物の貝殻や、貝でつくった化け物たちのお土産が大量に売られていました。店主のおばあちゃんは『もうこういうのは流行らないから売れ残っちゃってねえ。。』と寂しそうに仰っていましたが、大丈夫です私がついてますよ!
こういうのは買っておかないと絶滅してしまいますので、大量に大人買いです。こういうのを大量に里親として保護しておりますので、順次『蒐集物』のコーナーで紹介してまいりたいと思います。
以上、出雲市 経島とお土産屋さんの紹介でした。神様と糞の島と言うと、どうしても水木しげる先生の『糞神島』を思い出します。また脱線しそうなのでこの辺で。。
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