湯河原(静岡県熱海市)の福泉寺に、肩から上だけの陶製釈迦像、通称『首大仏』が有るという事で、熱海旅行がてら見て参りました。ちなみに建立理由がなかなかすごいです。
福泉寺の境内に、分かりやすくドーンといらっしゃいました。どこかエスニックテイストのハンサムご尊顔で、すごい眼力です。柔和な表情なので射すくめられる感は無いですけどね。
肩から下は行方不明で、どこかに人知れず埋まっているとの事(諸説アリ)。肩から上で2.5mあって胴体から下も相当な大きさだと思うので、早く見つけてパイルダーオンしてほしいです。
ちなみに大仏の建立は尾張名古屋徳川家三代目光友公(1625-1700)の時代。目的は光友公のお母さまの供養なのですが、その経緯がすごいです。。
光友公のお父様との身分違いを気に病んだお母様が、出産時に『身分の低き者がお殿様のお子を不壌な股からお産み申すのは万世の恥であり、腹からお産み申す』と言って切腹して若君を出産され、命を落とした。とか。
光友公は孝行心厚い方で、経緯を知られたときはかなりショックだったでしょうね。そして何より、『周りの人、止めろよ!』と思ったでしょうね。現代の価値観では推し量れないところも有りますが、ドラマティックすぎる。。とにかく首大仏に『合掌』です。
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