東京都世田谷区野毛 謎石像パラダイス『善養密寺』

東京のオアシス等々力渓谷、野毛公園から少し歩くと、住宅地の中にほどなく仏像パラダイス『善養寺』が姿を現します。敷地内の珍仏奇仏の群れにおなか一杯。全て見終わった後には、満足感と謎の疲労感がどっと襲ってきます。

駐車場からしてコレです。目から破壊光線出しそうな迫力ある象の足元に目をやると、像にマッチしたゴージャスなお供えもの!と思ったらイミテーション。。

お寺の入口脇に立つ、日本のお寺では見たことない儒教の文人像。大陸のにおいが感じられます。何の知識もなく参拝したら、この威容にかなりたじろぐでしょうね。とにかく門前から全ての石像に異国情緒と迫力があります。

山門の前に待ち構える、狛犬ならぬ中国の架空の神獣『海駝(かいだ)』像。火除けの神で、世界に5つしかないという貴重な物なのだそうです。

山門の中の石像たちは比較的小ぶりなものが多いのですが、とにかくキテレツなデザインのものが境内中に配置されており、拝観当日の猛暑もあって頭がクラクラしました。いや、こういうのお好きなんですがとにかく数が多すぎて。。

他にも大量の石像が有りますが、全部の石像にツッコんでいたら心と身体がもたないのでダイジェストで。ちなみに境内に東京都の天然記念物に指定された樹齢700~800年の立派なカヤの木が有り、沢蟹の恩返し伝説に若干心が癒されます(最後のムービーでどうぞ)。

大日如来像。他の石像群の中にあって割と普通の見慣れたフォルムなのでほっとします。動画の中には出てきますが、他にもヒンドゥーのガネーシャ像がいたり南インド舶来の獅子咆像がいたりと、朝鮮半島、中国、そしてインドと、お寺自体の派手な装飾もあって日本にいながら海外の寺院にいるような錯覚に襲われます。

私の一番のお気に入りの物件。石像ではなく人の背丈を超える巨大な鐘なのですが、高位石化魔法をくらったウルトラ兄弟みたいで好きです。ストⅡのベガのステージの背景にあるのもこういう鐘かな。

ともあれ、なんだかんだ1時間くらい滞在したような気がするのですが、石像が多すぎて(一体一体が濃すぎて)見逃した石像も多そう。地元の檀家さんたちによって多くの行事も行われ愛されているようですし、今度はさらに予備知識を入れてよりじっくりと再訪したいと思います。(涼しい季節に。。)

正式名 影光山仏性院 大毘廬遮那殿 善養密寺

住所 東京都世田谷区野毛2丁目7−11

建立年 慶安年間(1648年-1651年)

駐車場 有り

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