神奈川県唯一の村であり、東丹沢の山々、宮ケ瀬湖を有する自然豊かな清川村。川のほとりで静かに人々を見守る、セエノカミ(道祖神)を参拝してきました。
小鮎川という美しい名前の川にかかる、柳梅橋(やなめばし)というこれまた美しい名前の橋のたもと。橋の南西側に、セエノカミを祀る覆屋がひっそりと立っています。
風雨をしっかりと防げそうな立派な覆屋。左側のブロック塀のみ新しく見えます。覆屋も新しそうなので、元々は覆屋が無かったところへ、右側の既存のブロック塀を利用して高さを合わせて建てたっぽいですね。
身長は50センチほどとコンパクトながらも、ずっしりとした重量感を感じさせるセエノカミ※。カリが横に広がるいわゆるマツタケ型です。若干右曲がりなので持ち主は右利きですかね?そしてカリの切れ込み?がすごい。一部は欠けてしまってそうなっているだけかもしれませんが、独特の個性を持つセエノカミとなっております。
※神奈川県では男根型含め道祖神をセエノカミと呼ぶことが多いため「セエノカミ」の呼称としています。
根元のタマタマは風化のためか割れてしまっています。もしかしてこのタマ割れが原因で覆屋を作ったのかもしれません。もし私が億万長者だったら、全国のこうした神様をいい感じで補修して回るのですが。。
左の写真は「道祖神」と刻印された文字塔。昭和十七年一月の刻印が辛うじて確認できます。右はセエノカミの前に有る男根状の石仏。伊奈石のような粗い砂岩でかなり風化が激しいです。古さからしてこちらが本体なのでしょうか。強いほうがシンプルで見た目も小さい、フリーザ様みたいなパターンかな。個人的な仮説ですが、本体→文字塔追加→大きい方のセエノカミと覆屋の建設の順番で今のカタチになったような気がします。
セエノカミの反対側はテニスコートや公園があり、小さなお子さんの遊ぶ声が響いておりました。遠い昔から、こうして村の繁栄を見守り、そして祈りの対象であったセエノカミ。いつまでもこうした文化習俗を大切にしていきたいですね。おお、なんかすごく真面目に終わった。。以上、「柳梅橋たもとのセエノカミ」の訪問記録でした!
住所 神奈川県愛甲郡清川村煤ヶ谷 柳梅橋(やなめばし)のたもと
駐車場 無し 周囲の迷惑にならないよう駐車しましょう
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