
愛知県瀬戸市と多治見市の境目あたり、妻神社(サイノカミシャ)という集落の小さな神社に、顔面のある石製男根がチン座しています。

由緒は写真の通り。悲くも美しい話ではありますが、君たちやることやっとるやないか!とツッコみたくもありますね。神話の時代は大らかで良い事です。
サイノカミとは元々集落の境にある邪霊の侵入を防ぐ神様で、サイには『塞』『幸』『障』の字がよくあてられますが、こちらは縁結びにご利益有りという事で『妻』の字があてられたのでしょうか。(鳥居の扁額には妻神神社との記載有り)


このカタチの男根像は比較的新しいもので、各地に量産型がしばしば見られるのですが、苔むした風合いや柔和な表情が素晴らしいですね。タマタマのせいで下ぶくれのお顔になっているので、私はこのタイプを『おかめ男根』とも呼んでいます。


本殿をチラと覗くとビッグマグナムな木製男根も奉納されていました。窓の格子が小さくてよく見えなかったのですが、左横はもしかしたら女陰をかたどっていたかもしれません。こちらの方が歴史的に古い可能性もあります。

近隣に神社の看板も複数あり、格子に縁結びに関するものと思われる紙も結んであるため、信仰が穏やかに続いていることを感じます。実家からそれほど遠くないので、タイミングが合えば3月第三日曜のお祭りとか見てみたいな。
住所 愛知県瀬戸市下半田川町妻之神
建立年 不明
駐車場 有り
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