東京都池袋 『水天宮のたのかんさぁ軍団』

前回からのつながりで今回も『たのかんさぁ』ネタ。『たのかんさぁ』『田の神』についてはこちらを参照ください。田んぼなんて有るわけない大都会、デンジャラスシティ池袋にたたずむ『たのかんさぁ』に会いに行ってきました。

こちらはJR池袋駅から徒歩2分という立地、線路沿いの小さな公園に有る『池袋水天宮』の拝殿です。たのかんさぁは拝殿の左横に立っています。ちなみに私は10数年前に東池袋に2年ほど住んでいたのですが、こんな風俗街が近く酔っ払いも多いデンジャラスな場所に、田の神がいるとは全く知らなかったです。

綺麗に4人並んだ『たのかんさぁ』たち。皆さん右手にメシゲ、左手に飯椀、頭にシキを被った農民型の代表的スタイル。特徴から見て恐らく同じ石工さんが作ったのでしょう。

『たのかんさぁ』に多く見られる特徴『後ろから見ると男根』の形状もはっきりしてます。背後の影を見ても分かりやすいですね。

元々『水天宮』の由来は壇ノ浦の合戦に端を発し、安徳天皇やそのご母堂を弔う目的で九州に建てられました。で、筑後国久留米藩主の有馬頼徳が参勤交代の際、故郷を案じて現在の東京都港区赤羽に五穀豊穣を願って分霊。その後、幾度か移転した結果、現在の池袋のド真ん中に落ち着いたという事です。ただ、鹿児島・宮崎県発祥の田の神が、なぜ池袋にいらっしゃるのでしょうか?

九州南部発祥の田の神が池袋にいる理由に関しては、現在調査中で謎であります。これは推測ですが、水天宮は九州出身の有馬頼徳が五穀豊穣を願って建てたという由来が有り、また、方々を移転する間には田んぼに近い立地も有ったでしょう。それらの縁で、いつしか一緒にお祀りする事になったのでしょうか。

いずれにせよ、都会の真ん中で五穀豊穣子孫繁栄を祈る、心安らぐ神様でした。実は『たのかんさぁ』は、他にも関東地方に沢山いらっしゃいます。またの機会に紹介したいと思います!

鹿児島県志布志市 蓬原中野の『田の神さぁ』

住所 東京都豊島区東池袋1丁目50−23

駐車場 無し 電車でのアクセスが無難

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