東京都板橋区の西台天祖神社に、男根の形をした『おしわぶき様』という、咳鎮めと疫病平癒にご利益の有る神様がいらっしゃいます。今回二度目の訪問です。
神明鳥居をくぐり本殿の脇へ目をやると、板橋のプリズナーゴッドこと、おしわぶき様のコーナーが見えてきます。ちなみにこちらの神社は珍しい下り宮構造で、石段を下りたところに社殿が有ります。
由緒が有り他にも見どころの多い神社ですが、今回はおしわぶき様が主役なので省略です。。
おしわぶき様のコーナー。造形的にはかなりリアル嗜好ですが、正面からアップで見るとなかなかかわいいです。それにしてもインパクト大なのが、盗難・悪戯防止目的と思われる鉄の檻に入れられているお姿。
と言ってるとか言ってないとか。。
おしわぶき様の由来書き。元々は道祖神でしたが、石造であることから『石神』(いしがみ)→(せきがみ)となり、(せき)が『咳』に転じて咳鎮めや疫病除けの神様となったそうです。呼び名は咳を表す古語『しわぶく』から『おしわぶき』様となりました。
で、別系統で石神(いしがみ)→(せきしん)→(しゃくしん)→杓子(しゃくし)→杓文字(しゃもじ)と転じた結果、病気が平癒した人が杓文字(しゃもじ)をお礼に奉納するようになったようです。うーん、面白いなあ。
こうした咳鎮めの神様は全国に存在しますが、地域によって『おしゃぶき様』『すわぶき様』や、奉納物からそのまんま『おしゃもじ様』と呼ばれることも有ります。
その他には、堰が近くにあったのでいつしか咳の神様になったりとそのパターンは無数。諏訪のミシャグジ信仰とも関係してんのかな。全国の咳の神様を体系化したら面白そう。
おしわぶき様をよく見てみると、真ん中で折れている事に気が付きます。それが檻に入れられている原因かもしれません。もし悪戯による破損だったとしたら、天孫降臨の時代 生まれの神様に不届き千万ですよ。そいつ折れてまえ!
ちなみに咳の神様は、このように男根の形をしているものも有れば全然普通のお地蔵様の場合も有ります。元々道祖神という事で子授け安産・護国豊穣の御利益も有り、境内には参拝の方がチラホラいてほっこりしました。檻の中で難儀ですが、いつまでも息災でいらして下さい。合掌🙏🏻
所在地 東京都板橋区西台2-6-29
TEL 03-3933-5929
駐車場 有り 数台
ワシが何をしたんじゃ!
ココから出せ!