せっかくですので今回も、前回に引き続き馬乗り馬頭観音。この軽やかなポーズの空飛ぶ?馬頭観音は、数ある馬頭観音の中でも特にお気に入りの一体です。
君津市の小櫃川にかかる橋を西に渡って少し歩き、北側の田んぼに降りる道の先にいらっしゃいます。かなり分かりにくい場所に有りますので、記事の最後の地図を目当てにして頂ければと思います。
ネットの情報を元に近くで野良仕事をしてたおばちゃんに尋ねたけど、分からずじまい。橋の上から辺りを眺めて、やっとこさ発見しました。草が茂る季節だと見つけられないかもしれませんね。
馬頭観音の由来等に関してはコチラ
三面八臂の、千葉県の西上総、東下総によく見られる馬乗り型の馬頭観音。文化元年(1804年)、当時の西原村と貝渕村の若者中によって造立されました。とても軽やかなポーズで、まるで観音様が馬とともに空を飛び、地上を見下ろしているようです。石塔の下の浮掘は急峻な崖を表しているのか、いや、はるか眼下の山並みを表しているのかな。そっちの方がカッコイイな。
立体感あふれるデザインに、このスピード感・躍動感は空飛ぶ仏様『飛天』の美しさを思わせるところがあります。今は田んぼのあぜ道であるこの場所は、昔は旧道が通っており、小櫃川の渡しの入口であったとの事。恐らく道を往く多くの人々が、この美しい像容を愛でていたのだろうと思います。
地元の方にすら忘れ去られているこの馬頭観音様を、一人でも多くの人に見てほしいと思います。カッコいいのでぜひ見に行ってみて下さい。
所在地 千葉県君津市西原
駐車場 有りません 迷惑の掛からない場所に停めましょう