栃木県日光市猪倉の『ビッグマグナム道祖尊神』

最近は軍団モノが多かったのでココで一発、清々しいくらいの一本モノをご紹介致します。所在地は、鞍掛トンネル開通により旧道となった寂しい峠道。道沿いの小さな祠に、この道が「ちんちん峠」とか「きんたま峠」とか呼ばれる由縁となった、ビッグマグナムな道祖神様が佇んでいました。

宇都宮市側から日光市に向かう新里街道を進み、鞍掛トンネルの脇へ入る山道へ。ずいぶん細い道ですが、1997年にトンネルが開通する以前は山向こうへ抜ける貴重なルートでした。20数年前にはこの道をビュンビュン車が行きかっていたのでしょう。で、ちょうど宇都宮市と日光市の県境の真上に、道祖神が格納された小さな祠が立っています。

豪雨被害のためか祠の保全のためか、屋根がブルーシートで覆われています。地元の方ご苦労様です。そして、格子戸の向こうに薄っすらと見える危険を孕んだそのカタチ。間違いないッ!こいつが鞍掛峠の守り神ッッ!!

扉を開けてみると、かなりご立派な安山岩製の道祖神がチン座しておりました。資料によると高さ1.6メートル、直径0.5m。栃木県内では自然石を除いて、最大級の男根型道祖神かもしれません。裏面には天保十年(1839)3月造立の文字が有ります。今はほぼ用済みとなったこの旧道を人が通るのは稀ですが、古くからこの峠道の旅の安全を見守られていたのでしょう。

台座というか根元には、新しい供え物やお賽銭が確認できました。私も、旅の安全を願ってお賽銭をチンチロリーンと。資料で表面の陰刻に『道祖尊神』と有ると見たのですが、線刻は『道祖尊』までしか見えません。もしかして折れてしまったんでしょうか?とすると高さ1.6mっていうのは、本当の根元から1.6mなのかも。いつか再訪したらきちっと計ってみますね。

それにしてもこの頑強なビッグガイがボッキリ折れたとしたら、爆撃か交通事故クラスの衝撃が必要ですよ。あ、この道はトンネル開通前、凍結やヘアピンカーブ攻めで事故が多発したらしいのでもしかして。。いや単なる妄想で確証はないですけど。

それと後で知ったのですが、この峠道自体が地元では有名な心霊スポットらしく、特にこの道祖神の祠を中心に霊が集まっているらしいです。ちなみに私は霊とか見えないタチなので、ぜんっぜん何も感じなかったですけどね。ひょっとして道祖神様が守ってくれたのかな!

以上、『鞍掛峠の道祖神』の参拝記録でした !心霊スポット巡りと道祖神巡りの一石二鳥、みなさんもぜひ👻🍄👻

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