道祖神の宝庫と言われる群馬県高崎市倉渕町に、『落合の接吻道祖神』を見に行ってきました。
所在地は、国道406号線と県道122号線が交わる三ノ倉落合の交差点のすぐ近く。写真の右、石段を登ったところに見えるのが『落合の道祖神』です。駐車場は無いので迷惑が無いよう駐車しましょう。
大らかにまぐわってますねえ。道祖神は夫婦和合や子孫繁栄の御利益を持つとされる路傍の神の一つで、性的な意匠を持つものも多くあります。丸石がドンと置いてあるだけのものや、石板に文字が彫られただけもの、夫婦が象られた双体型、そのままチンコの形をしたものなど様々ありますが、こうした直接的な表現のものは貴重です。
道祖神の数やバリエーションでは信州安曇野や松本が有名ですが、隣りの群馬県にも道祖神の文化が強く根付いていたことが伺えます。
お楽しみ中の所をいろんな角度から。実に嬉しそうな顔してますね。のしかかる腰つきや、まくれた裾に春画のような日本のエロスを感じます。実はこの道祖神の建立には、ほのぼのとしたお姿に反した悲しいエピソードが有るのを知ったのですが、長くなるので割愛します。道祖神様も成り立ちは様々ですね。
『宝暦十年(1760年)辰極月吉日 中原村中』の刻印。ざっと250年以上前に彫られた石仏ですが、はっきりと姿形の分かる保存状態の良さ。この像を建てた太助さんの悲しみや愛の深さが偲ばれます。
奥へ続く道には、竹に縄を結んで紙垂をかけた素朴な鳥居。でもこれだけで、『ここより神域ですよ!』を表す強いメッセージ。何故だかわからないけど心がピーンと畏(かしこ)まる日本人のこの感覚、大切にしたいもんです。
こちらはその簡易鳥居のすぐそばにあった馬頭観音。線刻の石仏って写真撮るのが難しいのですが、こちらも状態が良くバッチリ映りました。お年寄りの描く絵みたいな素朴で柔和な表情で、横の一面のカメラ目線がすごい。あと左手に持ってる宝輪がめちゃくちゃ可愛いですね。
参道を少し登った左奥に石祠が並んだ少し開けた場所があり、そこに陰陽石(男女のシンボルを象った石、もしくはそれに似た自然石)と思われるペアの石仏がいらっしゃいました。
私はいろいろ見慣れてるので『これはもしや』と気づくのですが、普通の人はスルーしてしまうでしょう(違ったらゴメンナサイですが)。線香が供えてあるので、定期的にお参りに来る方がいるのかな。
以上、『落合の道祖神』のレポートでした!あ、ちなみにこのあたりのモツ煮込みはプリプリの味噌仕立てで絶品ですのでぜひご賞味ください。↓写真載せときます。『みのや生そば店』さんのモツ煮定食720円です。おばちゃんの元気な接客良し、お蕎麦屋なのにモツ煮が美味い!白飯とモツの量がハンパない!ついでにぜひ!
住所 群馬県高崎市倉渕町三ノ倉
駐車場 無し ご迷惑が掛からないように停めましょう
コメントを残す