東京都墨田区東向島 傾いた大衆中華『二平』の絶品チャーハン

東京都墨田区は向島、明治通りと水戸街道の交わる辺り車のバンバン通る騒がしい幹線道路沿いに、ひっかたぎそうな外観の中華料理屋『二平』があります。お店はガタガタだけどチャーハンがとにかくウマイです！

まずはこの外観を見ていただきたい。店名の看板も無くパッと見の廃墟感。初めての訪問はおそらく6年ほど前で、車での移動中に偶然お店を発見→外観の異様さに三度見→10m先のコインパーキングにタイヤを鳴らして駐車→即入店しました。

二平を横から見たところ。建物周囲の空間がディストーションを起こしているのではありません。この建物は、壁、屋根、柱、建具にいたるまで若干斜めになって構成されているのです。創業60年以上ということですが、どういうバランスで建っているのかと思わせる風景。白鵬がブチかましたらおそらく建物が崩壊します。

店内も全ての物体が若干斜めなので、目の焦点が定まらず若干フラフラします。（常連さんが食事中で店内の写真は撮影できず）そして見よ、この素晴らしいお品書き。お品書きの美しさは、大衆食堂・大衆中華の命だと思っております。この日は朝起きた瞬間からチャーハンと決めていたので、注文聞かれる前にチャーハン即注文。

来ましたチャーハン。年季の入った中華鍋の成分が溶け込んでるような、『黒チャーハン』とうたってないのに黒っぽいチャーハン。適度なパラパラ加減、焦がし醤油の効いた絶妙な味付け。チャーシューがウマイ。そしてカマボコのムチムチ食感がパラパラの飯によく合う。あっグリーンピースはどこ？と思ってたらチャーハンの中にちゃんと隠れてました。よかった！

コロナ禍の昨今、いやコロナ禍でなくても、主に高齢化や跡継ぎ問題で自分の好きな店の安否が心配になる今日このごろ。二平さんが無事に営業してくれてて感謝です。エアコン無くて開けっ放しの店内は、風通しが良くてコロナのリスクは低そうですけども。。（夏場に行くときはタオル必須！）

チャーハン以外のメニューは、特筆すべきところはない街中華の王道って感じですが、とにかくチャーハン美味しいです！美味しいチャーハンと店崩壊のスリルを味わいに、ぜひ行ってみてください。

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