個性的な滑り台として一部マニアに知られる、柏市の柏公園にある『プッシュホン形すべり台』で滑ってきました。
滑り台のある柏公園へは、JR柏駅東口から徒歩15分か、阪東バス【ウェルネス柏 行き】柏市民文化会館バス停で降りるのが便利です。右横のハシゴから筐体の上に登るのが正解ですが、ボルダリングを嗜む方は正面から登っても良いかもしれませんね。
右側面のプレートには、この滑り台が設置されることになった経緯がわかる記述が有ります。
千葉県の加入電話150万台 公衆電話3万台 突破記念 昭和56年3月 寄贈電電公社 / 柏電報電話局
電電公社とは、1985年にNTTによって民営化されるまで日本の電気通信を支配していた特殊法人団体。左端のマークは千葉県の県章ではなく電電公社のマークです。電報っていうのも結婚式や葬式以外でほとんど聞かなくなりました。
統計を調べると、昭和55年(1980年)時点の千葉県総世帯数は約142万世帯。オフィスビルなんかを抜いたとしても、当時ほぼ全ての世帯を網羅していたことになります。会長がリクルート事件で逮捕されたり当時の強権的な経営体制や悪評もチラホラ聞きますし、強い権力を持っていたのでしょうね。
こちらは裏側から見たところ。昭和56年製にしては綺麗なステンレス製ですので、何度か付け替え工事をしてるかもしれません。滑ってみましたが普通の滑り台ですね。周りに人が居なくて良かった。
夕暮れ時に行ったので分かりませんが、普段は結構子供が滑って遊んでいると聞きました。私なんかはそのフォルムやくたびれた緑色にノスタルジーを感じますが、令和のチビッコ達はこの形を見て何を思うのかな?
ちなみこちらは、滑り台の左隣にある『プッシュホン受話器形ベンチ』です。そういえば受話器はどうしたんじゃ?と疑問に思っていたので、すぐそばに受話器があって安心しました(何がじゃ)。ちなみに受話器のコードまでは再現できなかったようです。
その他は本当によくある公園といった感じで、普通の滑り台も敷地内に有ります。もうプッシュホン型の電話を見る機会はほとんど有りませんので、文化遺産的な意味合いでいつまでも現役でいてほしいと思います。そういえば、私の馴染みの複数の居酒屋には現役で稼働するダイヤル式黒電話が有るのですが、あれって現代の電話のシステムでどうやって動いてるのか気になるなあ。
以上、千葉県柏市柏公園『プッシュホン形すべり台』のレポートでした。行徳駅の近くの公園にもそっくりな滑り台があるようなので、そちらもまた行ってみたいと思います☎⚡⚡
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